栽培方法について

美土和で扱う農産物、及び加工品は全て国産の無農薬・無化学肥料・無除草剤です。

肥料をあえて使わない農法や、畑を耕さない農法など無農薬だけに留まらず多岐に渡り様々な農法があります。

ここでは代表的な農法をいくつか簡単にご紹介していきます。

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スーパーや八百屋で売っている野菜と何が違うの?

 

日本で売られている牛乳のほとんどは「ホルスタイン」という白くて黒い斑点模様がある牛から搾乳されています。

その理由は、美味しいからではなく、牛の種類の中でも最も「乳量と搾乳までのスピードが早い」ためです。

ちなみに、世界で美味しいと言われている牛乳は「ガンジー」という種類の牛で、ホルスタインのミルクに比べ、搾乳までに3倍の時間が掛かります。

脂質・タンパク質・灰分などの成分が豊富で、乳質成分のバランスに優れている事から、当時は貴族のみに愛飲された「ゴールデンミルク」と呼ばれる貴重な牛乳があります。

一般的にスーパーや八百屋で売っている農産物は、すべて「慣行栽培(かんこうさいばい)」という方法で生産されています。

畑で育てる農作物以外の命を全て奪い、土を消毒し、化学肥料を使い短時間で作物を一律の大きさに太らせ、虫が来ないよう農薬を散布する一般的な方法です。

牛乳と同じで、短時間のサイクルで一律に育つ野菜だからこそあれだけ安い値段で購入することができるのです。

収穫された野菜は一度倉庫に集荷され、卸業者へと渡った後、各量販店(スーパー・お店)へ運ばれて行きます。

美土和では、収穫したての野菜を直接お客様に「新鮮な状態」で提供できるよう農園から直送するシステムを導入しています。

生産方法も人工物は一切使用せず、農家さんの知恵により食物連鎖を最大限に利用した自然な時間でゆっくりと育つ農作物は「嘘のない本物の自然な味」です。

食べ物が持つ薬理効果は、作物が生き生きとする「旬」の時期に最大限発揮されると言います。

露地栽培だからこそ、旬な野菜のみが育つ環境。

各地の「旬」を存分にお楽しみください。

 

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有機栽培ってどういう意味?

 

そもそも「有機」とは、生物のみが作り出せる炭素の化合物という分類の言葉で、

簡単に言えば、腐ったり焦げたりする物を指します。

それらを原料に有機肥料を作り、化学物質を使用しない方法で生産されるものを「有機栽培」と言います。

オーガニック(organic)の直訳が「有機」で、意味合いは同じですが日本と海外では基準が異なります。

日本の場合、有機JAS制度で定められた31種類の天然原料による農薬の使用が認められています

「有機栽培」とはJAS法の品質基準に認められた農産物を指すため、有機JAS認証を受けていなければ同じ栽培方法でも「有機栽培」と表記することは禁止されています。

故に、有機栽培と言えど無農薬で育てた作物とは差別化が出来ない為、あえて有機JAS認証を取らず「有機栽培」と表記しない農家もいます。

先進国である日本の有機栽培耕作面積は、全体の1%も満たないわずか0.2%です。

世界的にみると有機農業が盛んな国では、イタリア8.6%、ドイツ6.1%、イギリス4.0%、韓国1.0%、中国0.4%と、アジアと比べても日本が後進国である事がわかります。

よって、日本の「完全無農薬」な有機栽培はさらに希少なことがわかります。

美土和で扱う有機栽培の中でも、さらに厳しい条件にこだわった代表的な農法を3つご紹介していきます。

 

 

自然栽培(しぜんさいばい)

 

自然栽培とは、肥料・農薬は使用せず、植物と土が持つ本来の力を引き出す農法。

自然栽培は、有機JASのような法的な定義は無いので共通する条件を述べていきたいと思います。

  • 農薬不使用
  • 養分目的の肥料施肥をしない(雑草は抜き取る事もあるが、作物より伸びた場合刈り取る事もある)
  • 耕起する

養分(肥料)を与えない事で地中深く根を張り、土を柔らかくし微生物が住みやすい環境になり、厳しい自然界でも生きていく術を作物自身が作り出す。

土を耕起する事で作物が育ちやすくなり、肥料を施さなくても収量が比較的多い。

野菜が腐ることなく「枯れる」

特徴的なのは、肥料・農薬は一切使用していない事。

阿部サダヲ演じる映画「奇跡のりんご」の主人公でもある「木村秋則(きむらあきのり)」さんが、絶対に不可能と言われていた、りんごの無肥料栽培に世界で初めて成功し提唱している農法です。

 

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自然農(しぜんのう)

 

自然農とは、自然栽培と同じく肥料・農薬は使用しないが「補い」として土に米ぬかや油かすを少々使用する事もある。

自然農も有機JASのような法的な定義は無い。

    自然栽培との大きな違いは「補い」と、草や虫を敵にしない為、土を耕さない「不耕起」という点。

    • 農薬不使用
    • 養分目的の肥料施肥をしない(米ぬかや油かすは補いとして土には撒く)
    • 耕起しない(不耕起)
    • 除草しない(作物より雑草が伸びた場合、刈る事はある)
    • 病害虫防除しない

    耕さない事は自然界の基本であり、自然に作られた団粒構造を壊さない事で、そこに虫や小動物の糞や死骸が積み重なってさらに豊かに循環していくという考え方。

    自然のスピードでゆっくり育つ為、収量は少ないが時間をかける分、身はぎっしりと詰まっている。

    除草しない事で、朝露を雑草が受け止めてくれたり防風の役目や作物に付く害虫へのリスク分散にも繋がる。

    野菜が腐ることなく「枯れる」

    特徴的なのは、市場流通が極めて少ない事と肥料・農薬は使用せず耕す事もしない事。

     

     

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    自然農法(しぜんのうほう)

     

     自然農法を提唱している方が2名いてそれぞれに理念や条件が違います。

    ◎福岡正信(ふくおかまさのぶ)

    著書「わら一本の革命」は世界29ヶ国で翻訳され、世界中に多大な影響を残した一人。

    「粘土団子」と呼ばれる100種類以上様々な種を混ぜた団子によって砂漠緑化を行い東南アジア諸国では荒野がバナナ畑や森として蘇った。

    人が作物を育てるという概念よりも自然界そのものが育てているという本来の自然を理解し、耕起しない(不耕起)・無肥料・無農薬・無除草を実践した農法。

    • 農薬不使用
    • 肥料施肥をしない
    • 耕起しない(不耕起)
    • 除草しない
    • 病害虫防除しない

    粘土団子による自然成長のみを肯定し、耕起、施肥、除草、病害虫防除を全てを否定し、限りなく天然に近い農法。

    一説には神の農法として称賛されるが、生業(商売)としては収量の安定性が極度に低い為、農家として忠実に実践している方にはいまだ私達は出会っていない。

     

    ◎岡田茂吉(おかだもきち)

    世界救世教(MOA)の創始者。

    自身で無肥料栽培の論文を公式に発表。

    後に自然農法国際研究センターが設立。現在では公益財団法人となり、自然農法国際研究センターからの登録認定機関名を記載した有機JAS認証を許可されている。

    それとは別に、MOA自然農法ガイドラインにより運営された独自の認証も発行。

    「心身の健康」が実現することによって成し遂げられ、一人ひとりの心身の健康はすなわち家庭の健康であり、

    家庭の健康は社会の健康につながり、そして社会の健康は人間世界すべての健康を創り出すという考え方。

    • 農薬不使用
    • 肥料施肥をする事も肯定する(落ち葉や草を自家で発酵させた植物性自然堆肥のみ使用)
    • 耕起する事も肯定する
    • 除草する事も肯定する

     環境負荷をかけない方法で、なおかつ生産性が高い為、流通向き。

    流通は基本的に団体のネットワーク内で行われていて、一般流通はMAO専門店で購入する事ができる。

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