クルンノウエン

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九州地方の中央に位置する熊本県。その北西部にある荒尾市。

カラダとココロにやさしい森のカフェ『Arbaro』の経営もしながら、無肥料・無農薬・無防虫の炭素循環農法(たんじゅん農法)で営農されている「クルンノウエン」さんをご紹介します。

代表の茅畑 孝篤(かやはた たかしげ)さん[1974年生まれ]

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茅畑さんは埼玉県生まれ、広島育ち。

学生時代に日本画へ興味を持ち、大学の学部を出て修士・博士・研究室へと日本画の専門性を高めていきました。

日本画とは、様々な種類の岩絵具(岩から作る絵の具)を主として泥や金属などの天然素材から色素を抽出するところから始まり、日本の伝統的な技法や様式の上に育てられた絵画です。

茅畑さんは大学の非常勤講師を勤めながら日本画の団体に所属し絵描き師を続けていましたが、あるとき身体を壊し大学を辞める事に。。

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毎日のようにジャンクフードやコンビニでの食生活をするなか、子供を授かったものの、その子は酷いアレルギーに見舞われました。

母乳を子供にあげても真っ赤に腫れ上がり、何を試しても治らない日々。

そんな中、助産師さんに食べる物へのアドバイスを貰い、自分が食べたものが子どもに現れてしまうことを実感した奥さんが食生活をガラリと「オーガニック」に切り替える事で徐々にアレルギーは改善へと向かい、奥さんもベジタリアン思考へと変化していきました。

その後、大学の非常勤講師を辞め、食べ物への関心は強くなっていたものの、農をするための移住ではなかったが、奥さんの実家がある熊本へと移り住みました。

奥さんはベジタリアン料理の腕を磨きつつ(後に森のカフェArbaroをオープン)、実家は花卉農家であった為、家族が食べる分の野菜を育てる手伝いをきっかけとして農を始めました。

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現在、茅畑さんが取り組む農業は野菜が生き生き成育するように、土を発酵の環境にしてあげるという「炭素循環農法 (たんじゅん農法)」

当時、偶然にも近所に住む知人が始めていたのが炭素循環農法との初めての出会いでした。

肥料を一切入れずに、チップや廃菌床など炭素率の高いものを大量に投入する炭素循環農法は特別なことは何もしない。

当たり前に自然界で行われていることから少しだけ無駄を省いてあげるという、ブラジルで行われていた農薬も使わない農法です。

茅畑さんの方法は一般的な炭素循環農法とは違い、畝と畝の間に溝を深く掘ります。

深さはその場所の特性によって変化しますが浅くても1メートル、深い場合は2メートルにまで達します。

掘った溝にチップや竹を入れ、表土部分に廃菌床を浅くすきこむことでチップや竹は溝のなかで徐々に発酵していくというもの。

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微生物のエサになるのが有機物。

そもそも有機物に微生物が食い付いて分解した物が作物の肥料になるという考えから、肥料を使うのではなく、微生物が食い付いて食べる過程の副産物として肥料の代わりに微生物のエサを入れる。

ただ、微生物は動物に近いので空気がないと窒息してしまうから深い溝を掘るわけです。

日本画も和紙に描いたり、絹に描いたりと、描く支持体は「呼吸」をします。

四季折々に湿度と温度が変わる日本では、呼吸するものでなければ「劣化」するという日本画と農との面白い共通点を語ってくれました。

この農法にしてからは明らかに野菜の生育が早く、収量も多くなり、近くの慣行農法の農家に比べると、2倍近くの収量がある野菜もあったと言います。

茅畑さんのこだわりは、こだわらない事。やりたい事をして、やりたくない事はしない。

 

 

36961.png 農家さんの実際の声を文字に起こした取材記事はジタブルジャーニー美土

 

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